こんにちは、IverAviです。
当ブログは、クリプト知識をできるだけわかりやすくをモットーに解説する記事を提供しています。
さて、クリプト相場もいよいよ正念場の時がやってきました。
ビットコインが昨年末以来の高値まで回復してきました。😳
年が明けて数ヶ月もの暴落市場で、誰もが恐怖と不安のどん底にあったものが、今では強気相場の軌道を取り戻し、盛況ムードに入っています。
暴落の時期というのは、つまり「買い時」だということが、改めて気付かされる今日この頃です。😎
そんなこんなで今回は、時価総額ランク3位にまで登りつめたことのある「カルダノ(ADA)」について、ご紹介していきたいと思います。
どうぞよろしくお付き合いください。🙇
カルダノ(ADA)って何なん?

カルダノは、イーサリアムの共同設立者でもあるチャールズ・ホスキンソン氏によって2015年に設立され、2017年に開発された分散型のパブリックブロックチェーン(公共のブロックチェーン)という独自のネットワークを基盤とした、大規模なプラットフォームとして誕生しました。
既存のプロジェクトよりも高度な機能を持つサービスを提供することを理念としており、「科学」や「哲学」、「研究」などの分野を優先したネットワークインフラを構築しています。
実際に多くの研究者が携わった論文が提出されたり、専門のエンジニアや研究者からなるグローバルな集団で運営され、イーサリアムよりもかなり高い開発力を持っています。
カルダノは「IOHK(技術企業)」と「EMURGO(コンサル企業)」、「カルダノ財団」によって共同経営され、独自のブロックチェーン上で発行されるトークン(仮想通貨)が「ADA(エイダコイン)」となっています。
イーサリアムとの違い

そんなカルダノは、スマートコントラクトや「分散型アプリ」など、ほとんどイーサリアムと同じと言えるほど、多くの機能を搭載する特徴を持っています。
ただ根本的な違いとして、イーサリアムが「非営利団体(NPO)」であるのに対して、カルダノは「営利団体」の形で運営される中央集権寄りのプロジェクトであることです。
もともとイーサリアム開発者であるヴィタリック氏とホスキンソン氏が対立していたから、カルダノが開発されたと噂され、直近でホスキンソン氏は「イーサリアムは今後15年以内になくなるよ」とまでいっており、相当な因縁があるのが伺えます。

ちなみにイーサリアムの「ETH」には発行上限が設けられていないのに対し、「ADA」は450億枚と上限が定められています。
ウロボロス(Ouroboros)
カルダノはイーサリアム同様、取引の検証時には「PoS(Proof-Of-Stake)」を採用し、「ウロボロス」という独自のブロックチェーンを活用した検証方法を使っています。
ビットコインの「PoW(Proof-Of-Work)」は、取引の検証システムで言えば最も安全である一方、莫大なエネルギーを消費するのが長年問題視されていたのに対し、「PoS」はあらかじめ検証されるノード(PC)が選出され、エネルギー消費において非常にエコなシステムを築いています。

そんな独自のPoSである「ウロボロス」は、取引を検証または承認して新たなADAを発行するノードが選出され、「エポック」という単位で作業時間の分割を行い、そのまた細かく「スロット」という単位で各自が検証作業を行います。
そのスロットごとにADAを多く持つ人がリーダーとして選出され、取引内容の確認作業を行い、正式な取引として承認されれば、ブロックチェーンに記録されます。
そして、ビットコインのマイニングと同じく、ネットワークへの貢献料としてADAを報酬として得られる仕組み(ステーキング報酬)をとっています。

簡単に言えば、取引検証をするPCがあらかじめ割り当てられていることによって、エネルギーと時間という観点から非常に効率の良いシステムを構築しているといえます。
スロットリーダーはADAを持っている人であれば誰でもなることができ、すでに全体の70%がステーキングされていると言われます。
ステーキングは単純にウォレットに資産を保有するのではなく、カルダノのブロックチェーンネットワークに預け入れることで、取引の検証や記録に貢献することになり、その対価を得られる構造となっています。
3つの課題への解決策
十年そこらで急激に発展してきたブロックチェーン技術には、まだまだ多くの課題が残こされています。
主に「拡張性(スケーラビリティ)」「相互運用性(互換性)」「持続性」の三つの壁が立ちはだかっており、カルダノはその解決策となる可能性を秘めています。
拡張性

安全面で高度なネットワークを築いているビットコインとイーサリアムには、未だ多くのユーザーの取引に応えるだけのインフラが整っていません。
ビットコインやイーサリアムは1秒間に15〜20件程度の処理能力しかなく、本来ユーザーが多くなればネットワーク自体が速くなければいけないのですが、実際にはその逆の現象が起きてしまっています。
それに対してカルダノの「ウロボロス」には、取引の検証に必要な「スロット」と「エポック」を並列して作成できることから、ネットワークへの大きな負荷をかけず、処理能力を向上させることで多くの取引をこなすことができます。
相互運用性(互換性)

多くのネットワーク間が連携してインフラを維持することを「相互運用性」というのですが、簡単にいえば「点同士を結ぶ線」みたいなものです。
いくつかのブロックチェーン単体の間で何かを移行したり情報共有することは、非常に困難を極めるとされています。
現時点でブロックチェーン単体で発展はしているものの、互いに他のネットワークへは簡単に行き来できず、いわば離れ小島同士で橋がない状態のようなものです。
多くの人は異なるブロックチェーンや暗号資産が共存していくのは必須と考えているようです。
そんな中でカルダノは「サイドチェーン」という別のブロックチェーンと接続できる個別のブロックチェーンの開発に尽力しており、最近アップデートされた「EVM Sidchain」というツールにより、イーサリアム上のDeFiをカルダノに単体で移行する構想を描いています。
持続性(開発費用)

「ウロボロス」のPoSモデルによってPoWより格段にエネルギー消費が減り、よりエコなブロックチェーンを築いたカルダノですが、多くのプロジェクトが必ず直面する「お金の問題」があります。
「ICO」といったクラウドファンディングのような方法で資金集めを行っていますが、長期的にどうやってやりくりしていくかはまだ不透明なままです。
そういう中でもカルダノには独自の「トレジャリー(基金)」があり、ネットワーク内の取引手数料の一部をカルダノ発展のための開発費用として充填されています。
トレジャリーは誰かに管理されているわけでもなく、どのプロジェクトにいくらの資金が投入されているかは、投票の多数決によって決めたりしています。
こうしたシステムによって、今後も継続的にカルダノの発展に光が当たり、開発者や研究者にインセンティブ(実行力)が与えられ、非常にWinWinな状態を築いているといえます。
将来性・課題

カルダノには「開発ロードマップ」が組まれているため、より完成形に近いプラットフォームが整いつつあり、市場からの注目度は高いです。
今では「分散型のグローバル経済」の基盤となることを目指しており、そのために「技術的な進化」や「ガバナンス(管理)の強化」、「エコシステムの拡大」など重要な要素が三段階に分かれて組まれています。
しかし、多くのブロックチェーンは試行回数を繰り返すことで向上しており、カルダノも研究分野において突出してはいるものの、実行スピードで言えば、同じ分野の競合他社(ソラナなど)に比べればやや遅れている部分もあります。
なので今後は機能強化に大きな期待が寄せられています。
他にも大手ブランドや教育機関、国家ともつながりを持ち、勢力的にブロックチェーンの普及に努め、新たな分野の開拓を試みています。
世界中の研究者がカルダノの開発に貢献する中、知名度の高いプロジェクトとして、今後さらに大きな飛躍を遂げる可能性を秘めていると言えるでしょう。
まとめ
以上が「カルダノ(ADA)」に関する解説となります。
以下まとめです。
- カルダノは、公共の独自のブロックチェーンをもつ大規模なプラットフォームであり、通貨単位として「ADA(エイダコイン)」が発行されている。
- 専門のエンジニアや研究者など、グローバルな集団で高度な開発力を有している。
- カルダノはイーサリアム同様、スマートコントラクト機能を搭載し、450億ADAという発行上限を設ける「営利団体」として機能している。
- 「ウロボロス」という独自のPoS(Proof-Of-Stake)の検証方法を採用しており、「エポック」単位で作業時間を割り振り、「スロット」ごとのリーダーが選出されることで取引の検証作業が行われている。
- 検証するノード(PC)があらかじめ決められていることで、ネットワークへの負荷を軽減し、処理速度が早い効率のいいインフラが整っている。
- ネットワーク内ですでに70%のADAがステーキングされ、その対価としてADAの報酬を受け取れる仕組みをとっている。(ステーキング報酬)
- ブロックチェーン最大の問題である「拡張性(スケーラビリティ)」「相互運用性(互換性)」「持続性(開発費用)」の全てにおいて、カルダノは解決の糸口となる可能性がある。
- カルダノは、「分散型のグローバル経済」をモットーに、より完成形に近いプラットフォームとなりつつある。
あまりカルダノの魅力が伝わらない内容となってしまったかもしれませんが、現在時価総額ランク10位以内をキープしているのを考えると、世間の関心が高いのは誰の目にも明らかかと思われます。
直近の市場の動きとして、カルダノの取引量は増加傾向にあり、時機にETF(上場投資信託)承認の動きも見られるため、将来的にも非常に期待されるアルトコインであることは間違いないでしょう。
そういった意味で、今後の市場の動向には目が離せないものがあります。
以上となります。
ここまでご一読くださりありがとうございました。🙇
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