こんにちは、IverAviと申します。
当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございます。
ここではブログ素人の私が、クリプトに関する知識をアウトプットしていくのをテーマとしております。
仮想通貨初心者の人のために誰でもわかりやすく、自分なりにかみ砕いて解説していますので、ご一読いただけるとありがたいです。
最近の世間の動向として、トランプ大統領主催の「仮想通貨サミット」がホワイトハウスで開催され、アメリカは政権始まって以降、仮想通貨政策に本腰を入れ始めています。
昨年の2024年にはビットコインとイーサリアムのETF(上場投資信託)入りがアメリカで承認され、ますますクリプト業界は大きな発展を迎えております。
それに対して日本はあいかわらず世界の遅れをとり、暗号資産政策はなおざりのままで、逆に規制を強いる始末です。
それもそのはず、日本の政界というものは世襲のおじさんらが居座り、時代錯誤の政治を行なっている以上、コンテンツ事業の発展はますます遅れをとっていくでしょう。
なので、今の世の中は「個人が勝ちに行く時代」に入っているため、世間の狭い枠の中からおさらばしなければならないタイミングなのかもしれません。
さっそくながら、ここではWeb3時代の代表的なプラットフォーム「イーサリアム」について、ざっくりと解説していこうと思います。
どうぞよろしくお付き合いください。🙇
イーサリアム(ETH)って何?

世の中には無数のアプリケーションが数多に開発されていますが、それら全て中央の管理者がいることによって成り立っています。
中央管理者のいるプラットフォーム(アプリを作るための基盤)というものは、システムダウンを防ぐためにメンテナンス期間を設けて一定期間利用を制限するなどして、いろいろと一般ユーザにとって依存せざるを得ない部分があったりします。
そういう中で出てきたのが「イーサリアム」という分散型ネットワーク上のプラットフォームです。

イーサリアムは、2015年にロシア系カナダ人のヴィタリック・ブリテン氏というプログラマーが開発した、史上初のブロックチェーン技術(分散型台帳技術)を用いたプラットフォームとして誕生しました。
端的にいうとイーサリアムとは、スマートコントラクト機能を搭載したブロックチェーンのソフトウェアのことです。
イーサリアムのブロックチェーン技術によりPC全体の電力網が分散されることで、ネットワーク全体のシステムダウンを排除するのに初めて成功した実例と言えます。
私たちが普段使っているあらゆるアプリケーションは、一点集中型(中央集権型)のサーバーが裏方で動いているのに対し、イーサリアムはそういったサーバーを間に挟まず、散りばめられたPC同士でやり取りするネットワーク(P2P)で動くプラットフォームであるため依存度は限りなくゼロになります。
イーサリアムはプログラミングの技術さえあれば、誰でもそのネットワーク上でプログラムを組むことができ、「分散型アプリ」(Dapps)などの様々なアプリ開発が可能なプラットフォームです。
プロジェクト

そのネットワークの規模は世界中に張り巡らされており、イーサリアム上で動いているメジャーなプロジェクトが次のようになります。
- NFT(非代替性トークン):ブロックチェーン上で「コピーできないもの(例;所有権)」を売買するマーケット
- DeFi(分散型金融):ブロックチェーン上で動く分散型の金融システム
- DAO(分散型自律組織):ある方針を不特定多数のユーザー投票で決める集団
- GameFi(ゲーム収益化):DeFi要素を組み合わせたブロックチェーン上のゲーム全般
これら全てイーサリアムのプラットフォーム上で機能し、既存の開発プラットフォームとは大きく異なる利点を持ちます。
ブロックチェーンの技術により取引された記録がデータとして残ることから透明性は高く、改ざんは不可能なうえ検閲にも強いです。
仮想通貨「ETH」
そして、イーサリアムのプラットフォーム上で取り扱われている仮想通貨が「ETH」となっています。
ETHには発行上限は設けられておらず、PoS(Proof-Of-Stake)というあらかじめ決められたノード(PC)により取引の検証・承認(確認作業)が行われ、ビットコインのPoW(Proof-Of-Work)に比べて非常にエコで速度やコストのかからない投資資産となっています。
たとえ無制限に発行されたとしても、ETHの場合はガス代(手数料)で消費することになるので、価値が減ることはなく、需要が上がれば希少価値も高まっていきます。
分散型アプリ開発に特化したイーサリアムのETHは、近年の「NFTブームによるガス代の増加」と「DeFi需要の右肩上がり」により、そのプラットフォーム上で扱える「通貨」としての用途も増えてきています。


ERC-20
USDT・USDC・SHIB(柴犬)・DAIなどの企業が独自に発行する仮想通貨(トークン)も、イーサリアムのブロックチェーンが基盤となって広く扱われているものです。
これが「ERC-20トークン」と呼ばれるものです。
ちなみに、USDT・USDC・DAIなどのトークンは「ステーブルコイン(ドルに紐づけた仮想通貨)」といい、「柴犬」などの個人が発行したトークンを「ミームコイン(ジョークから生まれた仮想通貨)」と呼んでいます。

ビットコインを追い越す?
このように、仮想通貨の王者である「ビットコイン」が、中央管理者なしで取引できるデジタル資産であるのに対して、イーサリアム(ETH)はWeb3の基盤を作るための開発プラットフォームとして不動の地位を築いています。
「ビットコインを追い越すのはそう遠くない未来にやってくる」という意見もあるくらいに市場規模は大きく、時価総額ランク第2位を誇るイーサリアムの一強状態は、しばらくの間続いていく模様です。
そしてなにより、このすべての機能の主体であるスマートコントラクトは、契約の未来を変える可能性を秘めています。
スマートコントラクト(効率的な契約)

スマートコントラクトは、もともと1997年に科学者ニック・サボ氏により「人を間に入れないプログラグの契約執行」が定義づけられたのが発端です。
イーサリアムが初めてこのスマートコントラクトを導入したことによって、クリプト業界は一変したと言っても過言ではありません。
スマートコントラクトとは、要約すれば「取引の自動化」です。プログラミングされたコードで記された条件を満たすことで、自動的に実行される一種の契約のことをいいます。
ブロックチェーン技術を応用した機能であるため、契約の改ざんを防ぎ、スムーズな取引を交わすことができるよう設計されたプログラムです。
この機能さえあれば、状況に応じての複雑な取引を自動で実行できるようになり、仲介者は必要なくなっていくことになります。
メリット
スマートコントラクトは大きく分けて3つのメリットが挙げられています。
- 不変性がある
- ブロックチェーンに契約内容が記録されることで、誰であっても改ざんは不可能となり、後々トラブルを引き起こす要因はなくなる。
- 安全性の高さ
- ブロックチェーンの取引記録はデータとして公開されているため、書類を紛失しても問題はなく、利用者も匿名での契約が保証される。
- 仲介者は不要
- 人との関わりをなくすことで人為的なミスをなくし、手間やコストを削減できる。
これらすべてイーサリアム上のネットワークでの多数のノード(PC)によって管理・実行されています。
すべてはWeb3のブロックチェーン技術が根幹にあり、誰もが仕事や生活をしていく上で必要不可欠なシステムとなっていくはずです。
スマートコントラクトの機能の一番身近な例えが「自動販売機」です。

自販機はお金を投入後飲み物を選ぶことで一定の条件が整い、それを機械が自動で反応することで処理され、商品口から飲料が出て自動処理完了ということになります。
イーサリアムのスマートコントラクトも同様に、何らかの不動産契約だったり、仮想通貨の取引の際に、どういった内容での取引か条件を設けて、それをプログラムが数秒で実行し、取引を完了させるといった具合になります。

こういったサービスを利用するとき、ユーザーの間での同意は必要なく、手間やコスト、速度の面であらゆるメリットが出てくるのが容易に想像されます。
デメリット
ただ、メリットばかりあるわけではなく、デメリットも当然あります。
- プログラマーへの依存
- コードを打てる人間が限られていると、いざハッキングを受けた際に対応が遅れてしまうというもの。実際に各プログラマーのセキュリティ対策は異なり、リスクに対してまだ未熟な側面がある。
- 法的責任がない
- プログラムの条件のもとで実行されるツールである以上、従来の契約とは違い法律は適用外になる。何か問題が起きても法的手段はとれない。
実際に昨今大規模なサイバー攻撃を受けたことで、ETHが何十億ドルと漏洩した事件がありますので、業界はさらなるセキュリティ対策の課題が急務となっています。
実用性
スマートコントラクトはもうすでに実社会で利用されているのが現状です。
現に不動産業界は、土地・不動産の所有権の書類をNFT(非代替トークン)に変え、取引をスムーズ化させるのに、このスマートコントラクトの自動機能を使用しているケースが増えています。
今まで物件の購入にあたって、多くの人間が仲介に入って複数の過程を踏む流れにあったものが、たったの数秒で家を買うことが容易になっています。
また、NFT化されたチケットなどを複製させないよう、スマートコントラクトのプログラムを組むことで、転売問題を防いだりできます。
製造業においても、生産過程でいろんな業務に多くの人員やコストをかけていたものを、自動で処理することが当たり前になっていくでしょう。
他にも「銀行ローンの支払い」や「保険の請求処理」にスマートコントラクトが大いに活用される日が来ると思われます。
課題

ここ最近までは順調な伸びを維持してきたイーサリアムですが、今後その独占状態が存続できなくなる可能性も浮上しています。
競合他社
その要因としてイーサリアムと同じく、「カルダノ(ADA)」や「ソラナ(SOL)」などの独自のブロックチェーン上のプラットフォームが台頭してきていることです。
カルダノ(ADA)

「カルダノ」は未来の経済を支える大規模なプラットフォームを目指すプロジェクトです。
ほとんどイーサリアムのスマートコントラクト機能と変わらないのですが、根本的な違いとしてイーサリアムが「非営利団体」であるのに対して、カルダノは「営利団体」であることです。
営利団体であるからには、多くの企業や専門のエンジニア、研究者たちなどが一丸となってプロジェクトに参加しており、イーサリアムよりもはるかに開発力が長けているものと言えます。
最近では、イーロン・マスク氏率いるDOGE(政府効率化省)が、このカルダノを採用する動きが見受けられます。
ソラナ(SOL)

「ソラナ」はイーサリアム以上の「拡張性」を第一優先に進められているプロジェクトです。
暗号資産やNFTなどをイーサリアムよりもはるかに高速で処理できるスマートコントラクト機能が搭載されているのが特徴的です。
ただ、中央集権寄りのネットワークでもあり、安全性にあってはイーサリアムにやや劣っている側面もあります。
最近できたトランプ大統領の「OFFICIAL TRUMP」は、ソラナのブロックチェーン上で発行されたミームコインとなっています。
取引速度・コスト
ここ数年での「NFT」や「DeFi」の需要による過度なネットワークへの負担により「手数料の高騰」や「速度の遅さ」を招いており、一般ユーザーにとってハードルの高い問題にも直面しています。
イーサリアムはその度に幾度とアップグレードされてきたものなのですが、ここ最近では「EIP-4844」といった最新のツールを使って「取引容量の向上」や「安価な取引手数料」など、データ処理や保管の向上に努めたりで、今ではどんどん死角のないプラットフォームとして進化しつつあります。
それもあって時価総額ランク2位の暗号資産として確固たる地位を築いているわけですが、今後の「カルダノ」や「ソラナ」などの競合他社たちの動向次第で、その一強状態が破られるのも無きにしも非ずです。
将来性

イーサリアムは、イーロン・マスク氏やロバート・キヨサキ氏のような著名な実業家たちも保有している投資資産です。
それだけ今後の展望を見込んでのことでありましょう。
アプリ開発の活発化
スマートコントラクト機能を搭載したイーサリアムは、「NFT」や「DeFi」などのプロジェクトの需要が伸びていくにつれて、ETHや分散型アプリ(Dapss)の開発がどんどん普及していくのは必然です。
それには今後の天才的なプログラマーやエンジニアたちの手腕によるところが大きく、いかにユーザーにとって便利なアプリのプログラムを組むかが鍵になっていきます。
イーサリアムは、銀行や不動産、ショッピングなどあらゆる面で実社会に応用できるアプリ開発の場として発展していくと考えられます。
独自のトークン需要
先ほどあげた「ステーブルコイン」や「ミームコイン」は、イーサリアムのブロックチェーン上で発行されている仮想通貨になります。
発行される際にETHが必要になってくるので、イーサリアムがトークンの発行の場として伸びていくのも必然的です。
そして、トランプ政権はこの「ステーブルコイン」をドルと連動させることで、「ドルの信用」と「アメリカの財政状況」を回復させようとしているので、これが今後のイーサリアム発展の鍵になりそうです。
一極集中の終わり
世界中に浸透している巨大IT企業「GAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)」のアプリケーションが、普段の日常生活に必要不可欠なのは言わずと知れたところですが、これらが市場の独占状態を作ることで、格差が広がるのは見ての通りだと思われます。
しかし、ビットコインやイーサリアムのような権力が集中しない分散型のネットワークがあることで、誰にでもビジネスチャンスが訪れるようになり、富の格差が格段に解消していく流れにあるのもまた事実です。
富や権力の集中は、Web3のブロックチェーン技術によって改善される兆しが見えてきています。
まとめ
以上で「イーサリアム」の基礎知識はここまでとなります。
可能な限りざっくりまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
以下まとめとなります。
- イーサリアムは、スマートコントラクト機能を搭載した開発プラットフォームであり、仮想通貨として「ETH(イーサ)」が使われている。
- 「NFT」や「DeFi」などのプロジェクトは、イーサリアムのブロックチェーン上で動いている。
- ETHは無制限に発行でき、PoS(Proof-Of-Stake)という方法で取引の検証・承認作業が行われている。
- 「ステーブルコイン」や一部の「ミームコイン」は、イーサリアム上で発行されている。
- スマートコントラクトとは、改ざんできない取引をプログラムで自動処理する契約のこと。
- スマートコントラクトは、すでに不動産業界などで実用化されている。
- イーサリアムの競合相手として「カルダノ」や「ソラナ」がある。
- イーサリアムでアプリ開発が発展し、利用者が増えることで富や権力の集中を抑えれる。
他にももっとあるのですが、イーサリアムひとつだけでかなりの情報量になってしまうので、ここでは割愛させていただきました。
「権力の集中」は一般大衆に苦労を強いる結果を招いてきましたが、テクノロジーの発展によりそれが抑制される時が来たのかもしれません。
そういった意味で、2025年は時代の過渡期を迎えようとしています。
チャンスを掴みやすい時代の波に乗り、一人一人が利益を受けられる時代が来ることを願ってやみません。
以上となります。
ここまで長文・駄文お読みいただきありがとうございました。
コメント